頼りがいのある人(09.03.15)

今回は『頼りがいのある人』について…。
上司、リーダー、○○長、マネージャー、呼び方は様々ですが、役割として、まとめ役を担う人が必要になることがあります。

例えば、仲間同士で何かしようとする時に先頭をきって段取りする人。みんなで話し合って、段取りをする人を決めたりしないですよね。普通、自然と決まりますよね。たいていの場合、立候補かつ推薦。自分が段取りをするという意志と、周りも、その人が段取りしてくれるのなら安心という意識が一致していますね。

会社のような人が組織として構成されている場合には、さまざまな判断基準によって最適と判断した結果で、まとめ役になる人を決めますね(いわゆる昇進)。
妥当かどうかは必ずしも…。

何が違うんでしょうね。
大きな違いは、段取りしてもらう人側の判定が入っているかどうか、思いませんか? 会社の場合、良い成績を上げた、ある程度の経験を積んだ、こういったことを判断材料にするのに、部下になる人へ『あの人が上司になったら業績が上がりますか?』とは、聞きませんね。部下になる人は頼りがいのある別な人を上司にしたいと思っている職場も、結構多いような気がします。みなさんの周りではいかがですか?
個人単独での能力で、上司に抜擢された時に、その部下との関係がぎくしゃくするケースが多いのもこんなところに理由があるのでは…。"あなたは周囲から支持されていない"と部下から言ったら、激怒か落胆、もしくは両方。良い結果は生まれないでしょうね。

"良い成績を上げた人 = まとめるのが上手な人" この公式が常に成り立てば良いのですが…。

まとめるのが上手な人の一つの魅力(能力とも言えると思います)が、"頼りがいのある"ということ。『単なる親切』、『なんでも聞いたら教えてくれる』、『なんでもお願いしたらやってくれる』、って人を、"頼りがいのある人"とは感じないですよね。過度な場合には、"便利な人"。(笑)

一緒に仕事をしていきたいと周囲に思われる"頼りがいのある人"の特徴って、・周りを見ている
  → (偉そうに『報告をしてください』とは言わない。)
・周りの人と同じ気持ちで考えることと、上司としての気持ちで考えることの2つを必要に応じて行っている
  →(一緒に考え喜んだりするし、責任は取るという意思表示を示している)
・ 信頼して任せる
   → (やたらと口出しし"操り人形のようにやらせている"ことなんて無い)

個人単独の能力が高く、それで勝負してきた人にとっては、最後の"信頼して任せる"が、辛いように思います。経験していて上手な方法を知っていたら、なおさら…。『他人任せにせずに、責任を持ってやってきたからこそ、今の自分がある』と自信たっぷりの人にとっては、一歩間違えば、日常が空回りの連続と感じているかもしれません。

もし、あなたが頼りがいのある人になりたかったら、"信頼して任せる"をしているか、振り返ってみると良いと思います。
"任せる"って、上手くできたら任せられた人の功績、失敗したら任せた人の責任です。失敗したら任せた人も一緒に成功するまで活動する必要があります。そして、成功したら、当然、任せられた人の功績。
あなたも周囲も、そういう認識になっていることが 、"任せる"の意味です。

えぇ〜と 思った方、"周りから頼りがいのある人"って思われていますか?

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